#53 (初級編) メロディーの歌い方 その3
さて、今回はメロディーフェイクです。
メロディーフェイクには二つの方法があります。
ひとつは、方法論など感じないままに行われている、所謂、「感性!センス!」と言われるものです。
実はこれが非常に大切なのです。
それはオリジナリティーと直結しているからです。
ただし、それには条件があります。
繰り返し、繰り返しカッコ良い結果を見つけられるまでトレーニングする事です。
その場その場、常にカッコよく感性だけで成立させるのは、ほぼ無理です。
何回も何回も同じフェイクを繰り返しトレーニングする事が、感性を磨きます。
それを助けてくれるのが、もうひとつの、「論理的なアプローチ!」です。
ただし、これもトレーニングは不可欠です。
今回はそのひとつの例をお伝えいしたに過ぎません。
まずは、いろんな曲を感性でフェイクし、何度も何ども繰り返す事によって、フェイクが完成します。
その経験の引き出しが、増えれば増えるほど、ハーモニー感が安定してきます。
ここには、曲を理解する、勿論、論理的な理解も必要です。
この両方の側面からのチャレンジを是非トライして下さい。
『継続は力なり』
慌てず、確実に、、、、。
優れたプレイヤーのフェイクはほぼどれも手法は一緒です。
これは、トレーニングに時間をかけた証です。
アドリブソロは瞬間的芸術!毎回違わなくては!!!!!!
なんて、バカな考えは持たないでください。
毎回一緒でも良いのです。
聴き手を感動させる事が、大事です。
優れたトップアーテストは毎回違う様に聴かせていますが、実はほぼ毎回同じ内容です。
違うのは、それらの引き出しの数がべらぼうに多く組み合わせが多いだけです。
すなわち、練習です、、、、、、、。
皆さん、焦らず慌てず諦めず!
地道に頑張ってください。
僕の教えはただひとつ。
『備えよ常に!!!』です。
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皆様へ訂正です。
#53 初級編で、ハーモニックリズムの解説をしていますが、今回はアボイドノートを含むスケールへのアプローチノートでは無く、
コードトーンのみへのアプローチノートなので、ハーモニックリズムが崩れる事はありません。
大変失礼しました。
ハーモニックリズムは、いずれ中上級編で解説いたします。
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